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林田カイロプラクティック院
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林田カイロプラクティック院



『「朝5分」で、健康になりなさい』


本書(石原結實『「朝5分」で、健康になりなさい』アスコム、2009年9月11日発行)は「朝5分健康法」の解説書である。著者は東洋医学を取り入れた独自の食事療法や運動療法を提唱する医学博士である。

著者は健康維持のために生活習慣の改善を奨める。自然界に存在しない化学物質を使った薬やサプリメントには副作用があり、体のバランスを崩すためである。一方で生活習慣の改善は規則正しい生活や運動などハードルが高そうである。そこで「朝5分健康法」が登場する。これは朝起きて僅か5分間で簡単に実践でき、1日の生活を快適に送ることができる健康法である(4頁)。

実際のところ、本書は「朝食を抜く」「身体を冷やさない」など消極的な指針が多い。健康維持・増進のために積極的に何かを求める一般の健康法と比べると異色である。積極的に行動することは一見すると前向きで達成感があるかもしれないが、「行動しなければならない」という義務感が逆に人を縛り、苦しめることになりがちである。これに対して本書の健康法は自然に取り組むことができる。

本書のユニークな点は朝食を抜くことを推奨していることである(42頁)。朝食をとらない人が増えていることを批判的に報道するマスメディアとは対照的である。これは著者が老廃物の排出作用を重視するためである。人体は睡眠時に蓄積した老廃物や毒素を排出する。このために起床時に目脂が溜まる、口臭がある、尿が濃いという現象になる。ところが、朝起きてすぐに食事をしてしまうと、消化器官が活動する分、排出作用が阻害されてしまう。その結果、老廃物の排出による血液浄化作用もストップしてしまう。

栄養素の吸収は無条件で健康にとって善と考えてしまいがちだが、それほど単純ではない。吸収と排出はトレードオフの関係にある。栄養素を吸収している間は、排出作用が十分に働いてはくれない。がむしゃらに前に進むだけの健康法とは奥深さが異なる書籍である。